外壁と屋根の塗装は同時にするべき?費用相場や注意点などを解説
2025.10.05 (Sun) 更新
外壁塗装や屋根塗装を検討していると、「同時にやったほうがいい」という話を耳にすることがあります。
しかし、「費用はどれくらいかかるの?」「本当にお得なの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、外壁と屋根を同時に塗装する場合の費用相場やメリット、注意点をわかりやすく解説します。
塗装工事で失敗しないために、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 外壁塗装・屋根塗装を同時に行う場合の費用相場
- 同時に塗装を行う場合の一般的な費用相場
- 単体で行う場合との費用比較
- 外壁塗装・屋根塗装の内訳と項目ごとの費用相場
- 足場設置費用の目安
- 高圧洗浄・下地処理の費用
- 塗料の費用(グレード別)
- 外壁塗装や屋根塗装の費用が変動する要因
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット
- 足場の設置・解体が一度で済む
- 効率的な工期とスケジュール調整が可能
- メンテナンス時期のずれを防げる
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の注意点
- 単体での工事よりも費用が高額になる
- 単体での工事よりも工事日数が長くなる
- 外壁・屋根塗装の費用負担を相場より抑えるためのポイント
- 自社施工の業者を選ぶ
- シーズンオフやキャンペーンを活用する
- 補助金・助成金をチェックする
- 外壁塗装と屋根塗装を同時に行って費用と手間を削減しよう
外壁塗装・屋根塗装を同時に行う場合の費用相場
外壁塗装と屋根塗装を「同時に行ったほうがいい」とは言っても、やはり費用が気になるものです。
相場を知らずに進めてしまうと、思わぬ出費につながりかねません。
ここでは、外壁と屋根の同時塗装にかかる費用を、単体で施工する場合との違いも含めて解説します。
同時に塗装を行う場合の一般的な費用相場
外壁と屋根を同時に塗装する場合、30坪の住宅ではおおよそ110〜160万円が相場とされています。
建物の坪数が増えるほど費用も上がり、たとえば50坪規模の住宅では120〜190万円前後になるケースもあります。
使用する塗料のグレードや屋根・外壁の劣化具合によっては、相場より高くなることもあるため注意が必要です。
単体で行う場合との費用比較
30坪程度の住宅で考えた場合、外壁のみの塗装は約70〜110万円、屋根のみでは約60〜80万円が相場です。
別々に工事を依頼すると、足場の設置や職人の手配・諸経費などがそれぞれに発生します。
同時施工であれば足場組みなどを一度で済ませられるため、トータルコストを抑えることが可能です。
外壁塗装・屋根塗装の内訳と項目ごとの費用相場
塗装工事の費用は、塗料代・足場代や洗浄費など、複数の工程に分かれて構成されています。
それぞれの費用相場を項目ごとに整理して見ていきましょう。
足場設置費用の目安
塗装工事において欠かせない工程である足場の設置費用の目安は、1平方メートルあたり700~1,200円程度です。
建物の高さがある場合や、複雑な形状・狭小地など足場が組みにくい条件があると、その分費用が高くなる傾向があります。
高圧洗浄・下地処理の費用
塗装前に古い塗膜や汚れを落とすため、外壁や屋根を高圧洗浄します。
費用は1平方メートルあたり100〜300円が目安で、水道代が別途発生します。
ひび割れや劣化がある場合には、クラック補修やコーキングの打ち替えといった下地処理が必要です。
下地処理の費用目安は1平方メートルあたり300〜2,500円前後ほどです。
劣化が進んでいるほど費用は高くなる傾向にあるため、早めのメンテナンスをおすすめします。
塗料の費用(グレード別)
塗装工事における費用の大部分を占めるのが塗料代です。
塗料の種類は大きく分けて「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」の三種類があり、費用相場は以下の通りです。
・シリコン塗料:1平方メートルあたり約1,800〜3,500円
・フッ素塗料:1平方メートルあたり約3,000〜5,000円
・無機塗料:1平方メートルあたり約3,800〜5,500円
シリコン塗料はコストと耐久性のバランスが良く、戸建て住宅で広く使われています。
フッ素塗料や無機塗料はシリコン塗料に比べて価格は高めですが、高耐久でメンテナンスサイクルが長く、長期的に見ると経済的な場合もあります。
塗料を選ぶ際は、目的や予算に応じて選ぶのが大切です。
外壁塗装や屋根塗装の費用が変動する要因
外壁や屋根の塗装費用は、建物の状態や工事の条件によって大きく変動します。
まず、建物の坪数や塗装面積が広くなるほど、使用する塗料や作業の手間が増えるため、費用は高くなります。
選ぶ塗料のグレードや性能によっても、数十万円単位で費用が変わることもあり、価格差が出やすいです。
屋根の勾配が急な場合や足場が組みにくい場合などは、施工の難易度が上がるため追加費用が発生することもあります。
外壁や屋根の劣化が進んでいる場合も、下地補修などの工程が増えるので結果的に費用がかさみます。
季節や時期によっては繁忙期価格やキャンペーン割引の影響もあるため、タイミングにも注意が必要です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット
塗装工事は外壁と屋根を同時に実施することで、得られるメリットがたくさんあります。
この章では、同時施工をおすすめする理由とその具体的な利点についてご紹介します。
足場の設置・解体が一度で済む
外壁塗装も屋根塗装も、高所作業が伴うため足場の設置は必須です。
個別に施工を行うと、その都度足場を設置・解体する必要があり、そのたびに費用が発生します。
足場費用だけでも数十万円かかるケースもあります。
同時に塗装を行えば、足場の設置も解体も一度で済むため、作業の効率化や足場代の節約にもつながるのが大きなメリットです。
効率的な工期とスケジュール調整が可能
外壁と屋根を別々に塗装する場合、それぞれに工事日程が必要になり、作業期間が長引く傾向にあります。
立ち会いや近隣への説明なども都度対応が求められるため、施主様にとっての手間も増えがちです。
同時施工なら1回の工事で外壁も屋根もまとめて完了できるため、工事に伴うストレスや負担も1度で済みます。
生活への影響も最小限に抑えられるので、時間的にも心理的にも同時施工の方が負担を抑えやすい傾向です。
メンテナンス時期のずれを防げる
外壁と屋根の塗装は、それぞれ耐用年数が異なる場合もありますが、同時に塗り替えておくことで、次回のメンテナンス時期を揃えやすくなります。
工事の周期が一致すれば、将来的にも再び同じように足場を1回で済ませられ、長期的なコスト管理にも効果的です。
定期的なメンテナンスを無理なく計画するうえでも、同時施工は効率的で賢い選択肢だと言えます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の注意点
外壁と屋根の同時塗装にはメリットが多い一方で、注意点もあります。
単体施工との違いや、事前に知っておきたいリスクを紹介します。
単体での工事よりも費用が高額になる
外壁と屋根を同時に塗装すると、当然ながら工事範囲が広がるため、使用する塗料代や人件費が増えます。
結果的に、一度に支払う工事全体の費用も大きくなりがちです。
トータルでは足場代などが節約できる分個別工事よりお得ですが、まとまった金額が必要になります。
資金計画はしっかりと立てましょう。
単体での工事よりも工事日数が長くなる
同時施工では外壁と屋根の両方の工程を含むため、作業日数が長くなる傾向があります。
さらに、塗装工事は天候の影響を受けやすく、雨が続けばスケジュールがずれ込むことも少なくありません。
生活への影響や騒音、ご近所への配慮も含めて、余裕をもった工期の設定が大切です。
外壁・屋根塗装の費用負担を相場より抑えるためのポイント
外壁や屋根の塗装費用は、ちょっとした工夫で抑えることが可能です。
この章では、コストを下げつつ品質を保つためのポイントを紹介します。
自社施工の業者を選ぶ
自社施工とは、自社の社員や職人がすべての工程を行う施工方式を指します。
自社施工の業者は下請けへの仲介手数料が発生しないため、余計なコストを抑えた価格になりやすい点が魅力です。
自社の職人が管理・施工を行うことで、現場との連携も取りやすく、施工品質のばらつきや手抜きのリスクも低減できます。
結果として、工事品質を落とすことなく、適正価格での施工が可能になります。
シーズンオフやキャンペーンを活用する
春や秋など気候が安定した時期は外壁や屋根の塗装に適していますが、その分依頼が多く、費用が高めに設定されていることもあります。
反対に、夏や冬の閑散期は予約の空きが出やすく、費用が抑えられる傾向にあります。
業者によっては期間限定の割引キャンペーンを実施している場合もあるため、タイミングを見て依頼するのもひとつの賢い方法です。
工期に余裕がある方は、オフシーズンを狙うのもおすすめです。
補助金・助成金をチェックする
外壁や屋根の塗装工事は、条件を満たせば自治体の補助金や助成金の対象となることがあります。
地域によって制度内容が異なるため、使用を検討する際は事前の確認が必要です。
確実に利用できるとは限らないため、早めに役所や施工業者に相談しておくと安心です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行って費用と手間を削減しよう
外壁と屋根を同時に塗装する場合、30坪の住宅ではおおよそ110〜160万円が相場です。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場代の節約や工期短縮など多くのメリットがあります。
一方で、まとまった予算や工期の確保など、事前に知っておくべき注意点もあるため、理解したうえで準備を整えることが大切です。
同時塗装の費用を抑えるには、依頼する時期の工夫や補助金・助成金の活用などが挙げられます。
なにより、高品質な施工を適正価格で提供している自社施工の業者に依頼するのが、費用を抑えるための重要なポイントとなります。